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平成26年度内閣府地域防災における男女共同参画の推進事業
「男女共同参画の視点を生かした避難所運営マニュアル作成」講座
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*終了報告
東日本大震災の課題や教訓を基に、災害発生時に迅速に必要な対策や対応を行うために、町内会連合会や関係機関、市民・女性団体と連携し、市民の手による市民のための「避難所運営マニュアル」の作成が急務と考えていました。そのため、「女性防災リーダー養成講座」修了生の女性たちと共に、「避難所運営マニュアル」の原案作成を行いながら、全5回の講座の中で検証を重ね実効性のある「避難所運営マニュアル」の作成を目指しました。
講座の中で何度も検討を重ねる中で、実際に市民の方々に活用していただくためには、「マニュアル」ではなく「ガイドライン」として地域の中で地域の実情に合った内容に変更し活用いただくこと、また読みやすい概要版としてカラー・文字は大きく・イラストや表を使い見やすくなどが分かりやすいというご意見が多く、完成版の名称は『命とくらしを守る避難所運営ガイドライン~多様な人々の視点を~』と変更しました。実際に、公開講座②の中で地域の方々よりご意見をいただき確認することができました。
「ガイドライン」の完成が終了ではなく、次年度以降は「ガイドライン」を活用した地域での出前講座と、その出前講座には「女性防災リーダー講座修了生」に入っていただきながら、男女共同参画の視点を生かした防災・減災のまちづくりにつなげていきたいと考えています。
■「避難所運営マニュアル」検討部会 全2回
①日時:平成26年9月21日(日)10:30~15:30
*会場:もりおか女性センター会議室
*内容:盛岡市防災計画や全国の避難所運営マニュアルの検討から作成イメージを検討
②日時:平成26年10月22日(水)9:30~13:30
*会場:プラザおでって3階特別会議室/もえぎ
*内容:盛岡市危機管理防災課消防対策室職員から「避難所運営要項」について伺い、検討委員で「マニュアル素案」について協議
■連続講座 全5回:チラシPDF(209KB)
【連続講座①/公開講座①:チラシPDF(262KB)】
*テーマ:「女性&男性の連携こそが要援護者を救う!東日本大震災後の防災政策の変化を受けて」/「被災者の体験に学ぶ」
*日時:平成26年10月25日(土)10:30~15:30
*会場:もりおか女性センター別館 第1講習室
*講師:浅野 幸子さん、澤山 美恵子さん、佐々木 亮さん
*参加者の声
・どうしても地域コミュニティの中心が男性に偏っていると、それがそのまま避難所に持ち込まれ、女性が発言したり、行動したり、リーダーシップをとれなくなる傾向にあるので、普段からの地域社会での男女共同参画が重要だと思いました。
【連続講座②(視察研修)】
*テーマ:「平成25年度の玉山地区の水害から学ぶ」~盛岡市における災害の状況と課題~
*日時:平成26年11月4日(火)9:30~16:30
*会場:下田地区コミュニティセンター・小袋地区コミニュティセンター・盛岡市玉山区内(バス移動)
*講師:佐藤 千賀夫さん、福田 一さん、工藤 貢さん、竹田 捷夫さん、髙橋 忠三郎さん
*参加者の声
・「自分の命は自分で守る」ということを強く伝えたいです。また、防災教育や防災の意識を一人ひとりがしっかり持つことが大切だと思いました。
・地域の地形を知る、日常的な住民のつながり、近隣自治会間の連携、自治会の皆さんの適確な判断など学ぶことが多かったです。
【連続講座③】
*テーマ:「災害時要援護者等の支援のあり方」、「避難所設営・運営の実際」~避難所運営マニュアル検討~
*日時:平成26年11月9日(日)10:30~15:30
*会場:ホテルブライトイン盛岡3階会議室
*講師:浅野 幸子さん
*参加者の声
・要援護者の対応について、それぞれ個別のニーズや対応が必要であることがわかりました。丁寧に対応や支援をしていくことの必要性を感じました。
・平常時から性別や障がいなどに関わらず、誰もが役割をもって運営できる・運営しましょうという視点や、暴力の防止や心身の健康などは、是非ともマニュアルに入れたいと思いました。
【連続講座④】
*テーマ:「安全安心な避難所とは?暴力問題とその防止」、 「避難所マニュアル概要版(案)の検討と地域での活かし方」
*日時:平成26年11月26日(水)10:30~15:30
*会場:もりおか女性センター生活アトリエ
*講師:池田 恵子さん
*参加者の声
・性暴力は、被害に合った人の不注意ではなく、加害側が悪いという認識が一般的になれば、暴力防止の大きな役割を果たすと思います。また、人目があるところや明るいところでも、時間や場所を問わず暴力が起こることについて、地域の中での学習が必要だと思いました。
・避難所運営のリーダーになる方だけでなく、日中に地域にいて、避難所に最初に来ることになるだろう、子育て世代や高齢者の方にも見ていただきたいです。また、そのような方々を対象とした平常時からの学習や研修で「避難所運営マニュアル」を活用したいです。
【連続講座⑤/公開講座②:チラシPDF(256KB)】
*テーマ:「いざという時のために地域で考える、避難所開設・運営の図上訓練」(公開講座②)、「避難所運営マニュアル概要版(案)検討」
*日時:平成26年12月10日(水)10:30~15:30
*会場:みたけ地区活動センター第5集会室
*講師:浅野 幸子さん
*参加者の声
・防災訓練においては避難誘導や救出が主でしたが、避難所運営について初めて学び大変勉強になりました。現実の事として、考える機会になりました。(公開講座②)
・午前の部は公開講座で地域の方々にもご参加いただきました。男性からは、やはり男性中心の意見が出てそれを押し通す傾向が見えたので、女性の声が伝わりにくいのを痛感しました。でも、逆に震災時の女性の困難さをお伝えしたら、少しは理解してもらえたようで良かったです。まだまだ参画意識は遠いですが、諦めずに少しずつ前進が大切だと思いました。
・みたけ地区の方からマニュアルが完成したら、それを盛岡市と地区自主防災組織、地域にフィードバックできれば有難いという言葉をいただきました。いざという時こそ、人と人との関係性が大きく影響するものと思われます。平時からのコミュニケーション力について、日々研鑽を積んでいきたいと思いました。
【実施主体】内閣府、特定非営利活動法人参画プランニング・いわて
【運営主体】盛岡市、もりおか女性センター
【共催】盛岡市町内会連合会
【後援】岩手県、岩手県教育委員会、盛岡市、盛岡市教育委員会、
朝日新聞盛岡総局、読売新聞盛岡支局、毎日新聞盛岡支局、
河北新報社盛岡総局、岩手日報社、盛岡タイムス社、
NHK盛岡放送局、IBC岩手放送、テレビ岩手、
めんこいテレビ、岩手朝日テレビ